なにわの掟4 (ページ9)

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迷子2 ページ9

長尾side

完全にやってしまった。僕の悪い癖なのはよう
わかってたんやけどつい ……
前を無言で歩いている高橋くんからの怒りの
オーラが凄すぎて逃げようそう思った瞬間

高橋『謙杜。逃げたら龍太くんに報告するから』

長尾『 ……！？はい …… 』

なんでわかったんやろう。同期の勘かな？
龍太くんにこのことを知られるわけにはいかないので逃げるという選択肢が僕から消えた

長尾『お邪魔します …… 』

高橋『ん。手洗ったら俺の部屋きて。ちなみに
今日家誰もおらんから安心しい』

そう言ってリビングに行ってしまった高橋くん

僕は手を洗ってすぐに高橋くんの部屋に向かう。
何度もきとるはずなのに初めてきときより緊張している。

長尾『この部屋まったく変わらんなー』

僕は高橋くんの部屋に入って思わずそう呟く
そして正座をして高橋くんを待つ

高橋『謙杜お待たせ』

長尾『おん高橋くん …… あの …… 』

高橋『ん？なに？』

長尾『やっぱりいいや …… 』

怒っとるか聞こうと前をみて顔をみた瞬間
その表情をみてやめた。だって ……

めっちゃくちゃ怒っとるときの顔をしてたから