なにわの掟 2

背伸び2 ページ9

向井side


最近 僕らに とびきり 可愛い後輩が 増えた。
流星は ほんまに 才能がある。俺らが 少し 焦りを
感じるくらい に。今日も振付中……



振付師 『 お、 大西くんいいね！ そこ 前後逆にして前でちゃおうか！』

大西 『 はい！！ ここで ええですか？』

振付師 『そうそう。 それで お願い』

全員 『 はい っ！』


全員そう 返事を したが 内心悔しい笑
そりゃそうやろ？？ まぁ 前に 行かないと 見えへん
ってことも あるんやろうけど ……。

でも、まぁ……


大西 『 こうじくん！！！ここ どうやって やるんですか？？ 』

向井 『 ん？あ〜ここな！ 難しいよな！こうやって やるんやで 。そうすると こうなるから やりやすいで！ 』

大西 『 こうやっ て こう！！ できたぁ！！！
康二くん の 教え方 ほんまに わかりやすいですっ！
ありがとうございます っ♡ 』




こんな純粋な笑顔で 言われたら な。ずるいよな。
可愛いもん笑





事件がおこった のは そんなこんなで 過ごしていたある ダンス レッスン の 日 やった。









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大西side







今ダンスレッスン中なんやけど ……


振付師 『 んー。なんかちゃうんよね 。なにわ皇子
やなくて キンカン 前の方に しよか 』

全員 『 はぁ…はぁ… はい！！ 』


僕のせいかな。 大ちゃんや永瀬くん に ついて いっとる つもり だけど 僕なんて まだまだや。
そう落ち込んでいたんやけど ……



西畑 『 気にしなくてええ よ 』


永瀬 『 俺らも まだまだやから！ 』


大西 『 …………おん …』


そう言って 頭を撫でてくれる 大ちゃんと 横に きて背中を さすって くれる 永瀬くん。
この 2人と 僕は 一緒に 頑張りたい。 だから こそ
余計 に 悔しくて 自分 が 嫌になる。
だから 前が 見えへんく なってたんかな ……





あれから レッスンが 終わって からも 僕は 夢中で 何時間も 踊り続けた。 早終わりだったので 小学生の 僕でも 残れる時間。

悔しさを ぶつけるようにひたすら 踊る。
大ちゃんも 永瀬くんも 平野くんも とーまくんも
康二くんも 僕に 声をかけて 先に 帰って しまった。
多分 それぞれ 他の 練習場で きっと 練習 しとる。

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