なにわの掟

意地っぱり3 ページ10

風雅side



せっかくの公演やったのに無視されたショックで全然笑えへんかった。聞こえへんかっただけかもなのはわかっとるけど康二くんの声には1発で反応したんやで！！！ ありえへん。ほんまに。





今日は1公演だけだったのが救いやな。シャワー浴びてはよ帰ろ。
これも全部室のせいや。なのに本人は全然気づいてへんし。僕は絶対悪くないですよね？絶対。



龍太 『 風雅 。 この後話あるんやけど。残ってくれるか？ 』

風雅 『 はい。 』


ほんまは気まずいしはよ帰りたいけど一応室は先輩やからそうもいかん。ほんまに嫌や。






in 空き楽屋



龍太 『 今日風雅どうしたん？公演中全然笑えてへんかったやん。それに公演前のハグもしてへんし。体調悪いん？ 』


風雅 『 …… 体調は悪ないです。 』

そんな心配そうな顔せえへんといてや。
あんたのせいやなんて言えへんやん。


龍太 『 じゃあ今日の態度はなんなん？ さすがにないやろ。お客さんは今日風雅見るために楽しみにきてくれてる人もおるんやで？そんな態度許されへんで？』

風雅 『 ………僕は悪ない！！！ 』


龍太 『 じゃあ 誰が悪いん？ 今日風雅のしたことは沢山のひとが心配したし悲しい想いさせたんやで？』


風雅 『 ……………… 』


龍太 『 なんも言わないん？ せやったらお仕置きや。こっちきぃ』

風雅 『 ……！？ いやや！！！！』

まさかお仕置きされるんなんて思っとらんかった。
まぁ冷静に考えたら当たり前やねんけどそんなこと全然頭になかったからパニックや。




そうこうしてるうちにあっという間に膝の上に乗せられてしまった。

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