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紡ぐ40 ページ43

輸液ポンプに点滴をセットしてから

胸元を開ける。



使わなくても毎日消毒していたから見慣れてきたけど

それでも実際に使うとなると緊張してしまう。



「緊張した顔してる」



『…、そうですね』



「何かあったらすぐ呼んで?

私、今日は時間あるから」



『ありがとうございます』



カチッと音がして胸元のカテーテルと

点滴のラインが接続された。



そして、規則的に滴下していく。



「15分程いるわね」



『はい』



点滴が始まってから冴島さんと話していたけど

10分程経った頃、急に気持ち悪くなって

頭痛がしてきた。



『…っ』



「Aちゃん、どうしたの?」



『気持ち、悪いです…』



「頭は痛くない?」



『少し…』



「吐き気の方が強いのね?」



『はい…』



「白石先生は出動しちゃったから緋山先生呼ぶわね」



我慢しなくていいわよ、と冴島さんが言うけど

吐くまでには至らなくてずっとムカムカしている。



「嘔気が強いの?」



緋山先生はすぐ来てくれて冴島さんに尋ねている。



「はい。嘔吐はしていませんが嘔気が続いています。

頭痛もあるようです」



「典型的な副作用だな…。

Aちゃん、吐き気止めとか痛み止め使う?」



その言葉に首を横に振る。



まだ我慢できるから。



「出た。我慢の天才」



「Aちゃん、いいのよ?」



『だい、じょうぶです…。もう、少しだけ…』



「本人がそう言ってるんだから少し様子見ようか。

Aちゃん、我慢できなくなったら早めに呼んでね。

白石にも伝えておくから」




緋山先生は私の頭を軽く撫でてから

病室を出て行った。




「本当に使わなくていいの?

痛み止めだけでも使わない?」




『緋山先生と冴島さんに、頭撫でてもらう方が

痛み、取れる気がして…。お姉ちゃんも…』




言葉を区切りながらゆっくり話すと

冴島さんは少し驚いたような顔をして

眉を下げながらも微笑んでくれた。




「そう…」



冴島さんがゆっくり頭を撫でてくれる。



その手が気持ちよくて目を瞑るとすぐに眠りに落ちた。

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まお(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます(^^)待ってました、のお言葉すごく嬉しいです。頑張ります。 (2018年9月30日 8時) (レス) id: a4581f7272 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - なーなさん» コメントありがとうございます(^^)なんとか絞り出したので今後訂正するかもしれませんが、、、。また、いらして下さい。 (2018年9月30日 8時) (レス) id: a4581f7272 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - まってました!更新頑張ってくださいね^ - ^ (2018年9月30日 1時) (レス) id: d0b35e2f73 (このIDを非表示/違反報告)
なーな(プロフ) - 続きが気になります!頑張ってください! (2018年9月30日 0時) (レス) id: a9b248562d (このIDを非表示/違反報告)
なーな(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2018年9月12日 0時) (レス) id: a9b248562d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まお | 作成日時:2018年7月30日 0時

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