紡ぐ35 ページ38
『冴島さん…』
側にしゃがんで冴島さんの手を握ると少し冷たい。
いつもは暖かい手で、色んな言葉をかけてくれて
そっと寄り添ってくれて。
『早く、起きて下さい』
まだまだ冴島さんとお話ししたい。
国試の勉強を教えてくれる約束も守れていない。
もう一度、冴島さんの手を握ってから
お姉ちゃんと藤川先生に向き合う。
『藤川先生も休んで下さいね。お姉ちゃんも』
「ありがとな。はるかが目を覚ましたら
Aちゃんにも連絡するよ」
『ありがとうございます』
「送るわ」
『いい。1人で帰れるから』
ついてこようとするお姉ちゃんに断ってICUを出る。
「Aちゃん、どうしたの?あ、冴島?」
『緋山先生…。
あの、小児科病棟ってどこですか?』
「え、小児科?」
『お見舞い作りたくて。生花はダメだから。
子供っぽいけど』
「喜ぶよ、冴島。一緒に行ってあげる」
緋山先生は椅子から立ち上がって
私の手を取りエレベーターの方へあるき始めた。
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まお(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます(^^)待ってました、のお言葉すごく嬉しいです。頑張ります。 (2018年9月30日 8時) (レス) id: a4581f7272 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - なーなさん» コメントありがとうございます(^^)なんとか絞り出したので今後訂正するかもしれませんが、、、。また、いらして下さい。 (2018年9月30日 8時) (レス) id: a4581f7272 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - まってました!更新頑張ってくださいね^ - ^ (2018年9月30日 1時) (レス) id: d0b35e2f73 (このIDを非表示/違反報告)
なーな(プロフ) - 続きが気になります!頑張ってください! (2018年9月30日 0時) (レス) id: a9b248562d (このIDを非表示/違反報告)
なーな(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2018年9月12日 0時) (レス) id: a9b248562d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まお | 作成日時:2018年7月30日 0時