二百一話*緊急用件 ページ33
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「首領、緊急の用件とは?」
緊迫した空気。首領の目は何時もと違った。さすがの僕でもこの場で阿呆な発言をするような奴ではない。
「それがね、君が以前会った死神と柳沢という科学者が動き出したんだよ」
「……あの二人が?」
思い出されるのは茅野ちゃんの暗殺の時。確か柳沢の後ろに変な男っぽい奴がいた。あれが死神か。
「不穏分子が動き出すとロクなことがない。気をつけ給え」
「はい。判りました」
「嗚呼、それと……」
首領は書類を取り出し、読むようにと云って渡した。
「ホウジョウ?」
項目に目を走らせていると伝説の傭兵と書かれた部分が目に入った。
「此処に来ているらしくてねぇ。恐らく関わってくるよ。君でも戦うのに骨は折れる筈だ。哀君に頼るように」
「了解です」
何故来たのか。そんなの気にしていられない。もう来てしまったものはしょうがないんだ。返り討ちにしなければ。
「首領。若しこいつらが殺せんせーを殺せるチャンスを持っていたら____」
「その場合は邪魔してはいけないよ。地球の危機を救えるならいいだろう?」
つまり放っておけということか。関与してはいけない。ポートマフィアは隠密主義。
こいつらに殺させない。殺すチャンスなんて与えない。殺す。それだけだ。
「……殺せるように頑張ります」
「やる気があるのは善いことだねぇ。応援しているよ」
執務室から出て一息つく。終わりはもう近い。書類をぐしゃりと握り締めた。勝つのは僕。殺すのはE組だ。
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織姫 - オリエンス★さん» 確かにケモ耳つけたい……とにかく悪戯したいです!小さい中也さん絶対可愛いですよね〜 (2017年2月5日 18時) (レス) id: 0e1e5b3740 (このIDを非表示/違反報告)
オリエンス★ - wwちゅ、中也がさらにちっちゃくwwwwやばいwwwwケモ耳めっちゃつけたいwwww面白いです!!更新頑張って下さい!! (2017年2月5日 18時) (レス) id: 9d98047001 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 琉姫さん» お祝いの言葉ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年2月5日 10時) (レス) id: 0e1e5b3740 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - peromi0111さん» どうしてもしたいネタだったんですよ〜。中也さんは絶対可愛いと思います!これからも頑張りますね! (2017年2月5日 10時) (レス) id: 0e1e5b3740 (このIDを非表示/違反報告)
琉姫 - 続編、おめでとうございます!これからも、楽しみにしてます。 (2017年2月4日 22時) (レス) id: 280b60e775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天原依愛 | 作成日時:2017年2月4日 13時