異能力者は暗殺教室に通います！[6]【暗殺教室】【文豪ストレイドッグス】

百九十六話*受験の行方 ページ28

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「大丈夫だよ竹林君。人生山あり谷ありさ！ 受験に落ちたくらいで落ち込むなよ！ 此方は数十回死にかけたことあるけど落ち込んだことないよ！」

「野上さん、それは落ち込んだ方がいいよ！」

受験後でも潮田君のツッコミスキルは健在のようで安心した。大丈夫だね。

「落ちても転んでも起き上がるのが人生さ、ほら、頑張りなよ！」

「落ちるとか云っちゃ駄目ですよ！ 野上さん」

「えー……？」

不満を漏らそうとしたが先生の次の発言で消え失せた。

「ヘイト発言をする生徒は七三に手入れします！」

皆は反抗。そして一番最初の犠牲者として殺せんせーが七三になった。話を持ちかけた人が脱落って格好悪い。

次の犠牲者は三村君、倉橋さん。寺坂組。殺せんせー確信犯でしょ。

これ以降は喋らない方がいい。関わらないのが一番。殺せんせーは滑らない話で皆に「オチ」というワードを云わせた。

あ、神崎さんは大丈夫だ。流石です。

「……逃げちゃえ」

こんなカオスな空間にいたら危ない。そして僕もいずれ巻き込まれて七三にされる。

校舎の外には見慣れた人物が二人いた。

「哀……真知子……」

「ご主人の為にお話しようかなって思ったのよ！ 感謝してね！」

「主の為でしたっけ？ 真知子が寂しいって云ったからでしょう」

「うっさいわ！ 哀だって＿＿＿＿」

「はいはい、喧嘩はやめてちょうだい。話なら裏山の何処でもいいよ」

「よし！ じゃあ行きましょ！ ご主人、良いスポットとかないの？」

「……まぁあるよ」

苦笑し、山を駆けた。もう慣れた裏山。此処ともあと少しでお別れだ。

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