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百三十二話*演劇発表会 ページ21
「凄いなぁ、杉野君。」
迫真の演技を見せる杉野君は最早別人だった
神崎さんはお婆さん役だけど美しさは滲み出てるね
一方で殺せんせーは桃
主役……らしい
それにしても中々暗い話だ
これをご飯食べながら見る他の生徒はどう思うんだろう
話はつつがなく進み、殺せんせーを舞台に置いたまま終わった
一斉にくるブーイング
それから守るようにして殺せんせーを回収した
その時はとても楽しくて、面白かった
よく分かんなかった
けど、きっと僕は＿＿＿＿
「野上さん？ 如何したの？」
「ううん、何でもない。」
矢田さんは不思議そうに此方を見ている
「僕さ、此処に来て良かったよ。」
「本当？ 私達だって野上さんの事好きだよ！」
これが青春ってやつ？
僕は特にそういうの無かったな
そっか、これが普通の生活か
何年振りだろうか
楽しいよ、藍にも町子にも見せたいな
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作者名：天原依愛 | 作成日時：2017年1月21日 19時
