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百十四話*胸騒ぎ ページ3
「今日は仕事で休んだけど心配だな。イリーナ先生。」
あの日から戻ってこなくて
姿を確認していない
「ねぇ哀、ちょっと学校行ってきて。」
「分かりました。」
死神もいつ動くのか分からない
僕が此処で仕事をしている今を見計らって学校に＿＿＿＿＿
「さすがに心配し過ぎか。」
苦笑しながら書類の整理を再開した
「ねぇご主人、死神って奴は偽者でしょ？ 大丈夫じゃないの？」
「いや、彼奴も強いよ。」
皆を簡単に倒すだろう
太宰君はどうだろう
………うーん、分からない
「イリーナ先生は恐らく拐された。
だから学校に行くかもしれない。」
イリーナ先生を交渉材料にして
僕達を釣る気だ
だって殺せんせーの弱点は
……僕らだから
きっとそこを揺さぶると思う
「ふーん、そういう物なんだ。」
真知子は大して興味が無さそうに雑誌を放り投げた
「そういえば太宰は今日お休みよ？」
「え？ 何で？」
「任務、溜まってたらしいの。」
何故真知子が知ってるの
まぁいいや
「今日は何故か胸騒ぎがするんだよね………。」
気のせいだといいんだけど
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作者名：天原依愛 | 作成日時：2017年1月21日 19時
