5ツ葉のおもちゃ箱 ８

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《Mside》


あれだけ翔くんにくっついていたマーが、翔くんと距離を置いている

俺に気を使ってるんだろう

俺に対しても、どうしていいかわからないって感じだ


でも、カズに言ってないのは、予想外だ


M「お前には相談してると思ったけどな」

N「言わないよ、相手が居る場合は。・・翔くんの時だって、なかなか口割らなかったし」


俺に対する気遣いってヤツ、か


M「気持ちを気付いてもらわないと進まないと思ってさ」

N「あの人、あんまり苦しめないでね」

M「わかってるよ」


カズの心配症は今に始まった事じゃない

身体の弱いマーを、いつも気にしてる



今も、何とかマーの気持ちをほぐそうと側から離れない

マーの顔も和らいできた



・・俺だって、マーをそんな顔にしてやりたいのに

何で俺じゃダメなんだよ！


イライラは募るばかり


・

・

・


S「なぁ・・何か最近、相葉ちゃんおかしいと思わねぇ？」


・・っ

今更気付いたのかよ


M「おかしいって、何が？」

S「いや・・何か、最近、あんま話し掛けて来ねぇなって」

M「は？迷惑そうな顔してたじゃん」

S「迷惑そうな顔なんてしてねぇよ！どう返していいかわからないだけで」

M「あいつの気持ち、弄んでんだろ？」

S「お前、何突っかかってんだよ」


イライラすんだよ

あいつの気持ちも分からず、好意だけを当たり前に受け取るアンタが！


M「っ、何でわかんねぇんだよ！」


思わず翔くんの胸ぐらを掴んでしまった



「やめて！！！」


そんな俺を見て、大声を出したのはマーだった

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