5ツ葉のおもちゃ箱 ８

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《Mside》


「おはよ」

待ち合わせジャスト

マーが窓越しに俺を覗く


窓を開けて


M「おはよ。乗って」

そう言うと、助手席に乗り込むマー


M「疲れてんじゃないのか？本当に今日で良かったのか？」


昨日のメール

俺は今日、夕方から仕事

それを伝えると朝から会いたいって事だった


A「うん。大丈夫」

そう笑顔を見せるマーだけど

その顔は明らかに疲れてて


M「目も赤くないか？」


覗きこむと

・・腫れてる？


M「え・・？もしかして、泣いた・・？」


泣いた後のような腫れ方


A「え？いや？あ、うん、そう、かな？成人式だったから？」


不自然な言い訳


A「いいじゃん！とにかく！行こう？どこか、連れていってくれるんでしょ？」


納得いかないところはあったけど、時間はあまりない

しょうがなく出発する事にした


早めの昼食を済ませて、俺のお気に入りの古着屋と雑貨屋を巡る


マーが行きたいって言ってくれたから


A「あー！これ、いいじゃん！」

M「だろ？俺もいいと思ってたんだよ！」


ファッションに興味があるのが俺とマーだけだから

良くファッションの話はする

マー好みだと思ってたこの店

正解だったな


A「ね、これ一緒に買わない？」


マーから差し出した赤とネイビーのTシャツ


M「え？オソロ？」

A「うん！いいじゃん！記念に」


記念に

嬉しそうに話すマー


M「あぁ・・じゃ、俺、ネイビーで」

A「ダメ！マツジュンには赤が似合う！俺、買ってあげるから」


さっさとレジに行ってしまった

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