ツインレイ【SA】

第１９話 ページ21

《Sside》


‘大変な事になった’




そんな連絡をもらったら、行くしかない

だから慌てて行ったら、相手は呑気に酒を飲んでいた



S「どういう事だ？」

「あ、お疲れ〜」

「お疲れ様〜」


智くんとマツジュンだ



S「大変って何だよ？まだ、仕事残ってたんだぞ？」

M「ごめん、ごめん。本当に大変な事だから」

S「何だよ？」

M「・・麻衣の好きな人、相葉さんっぽい」


・・っ？！


S「はぁ？」

O「え？相葉って、まーちゃん？」

S「ど、どういう事だよ？」

M「何か・・たまたま会った相葉さんに相談に乗ってもらったっぽいんだよね。まぁ、初めて会った時に‘カッコいい’って言ってたんだけど。で、カッコいいし、優しいしって・・。この前言われて。あれ、本気かなぁって」


・・マジか


M「で、俺も会って来た、相葉さんに。良い人だった」


・・っ


S「お前！何勝手な事を！」

M「だって、赤の他人なんでしょ？」


・・っ


M「向こうは、他人なんて思ってないみたいで・・翔さんの名前出す度に泣いてて。年上とは思えないくらいだったけど、優しい人なのは分かった。大野さんにも会いたいって言ってた。‘さとちゃんは、しょーちゃんにとって大切な人なんだ’って」

O「懐かしいな〜、さとちゃんて(笑)まーちゃんしか呼んでなかったし」

M「双子だけど、頼りない自分の代わりに、さとちゃんがしょーちゃんのお兄ちゃんだったって」


確かにそうだった

だから、未だに、俺の中で智くんは大きな存在で


あいつも、分かってたんだ

あんな幼い頃に・・

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