５ツ葉のおもちゃ箱 ７

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《Sside》


こちらを向いてもくれない

雅紀には珍しい行動


ーーーまたみんなに心配かけちゃう



・・みんな

そうしろって言われてるって事か


S「じゃ、バイト終わりでいい」

A「遅くなるし」

S「子供じゃないんだ。構わないよ」

A「・・なんで？」

S「え？」

A「べつに・・、俺のコトなんて、どうでもいいじゃん。しょーちゃんには、友達もたくさんいるし。謝ってくれたし、もう、気にしてないから」


そう言って、自転車に乗ろうとしてる雅紀の腕に掴んだ


A「なっ・・///」

S「友達には、戻れないんだろ？」

A「え？」

S「俺の事が好きだったから、友達には戻れないって言ったよな？」

A「そ・・それは」

S「なら、俺と付き合ってくれ」

A「・・は・・？」

S「もう一度、俺を好きになって欲しい。そして、付き合って欲しいんだ」

A「・・な・・、なに、言ってる、の・・？」


やっと、雅紀が俺の方を向いた

その目は驚きで見開かれていた


S「俺は本気だ」

A「そ、そんな・・っ、そんなコト言われても・・っ！」

S「あっ」


強い力で振り切られた手

そのまま自転車は凄い速さで居なくなった



・・言った

あいつ・・信じられないって顔で俺を見てたな


当たり前、か


でも、もう後戻りは出来ない


薄汚れた毎日の中で、あいつはいつでも癒しだった

気付くのに、時間がかかってしまったけど

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