５ツ葉のおもちゃ箱 ７

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《Aside》


勉強してる時は

夢中だったけど


しょーちゃんと

ふたりきりだし

お金もないし


S「飯なら、奢るから」

A「だ、ダメだよ！そんな。勉強も教えてもらったのに」

S「いいよ、そんなの」


ど、どうしよう


A「あ・・じゃあ、俺が作ろっか？」

S「え？」

A「簡単な物しかできないけど」

S「マジで？」

A「ちょっと、食材見ていい？」


とは、いうものの

しょーちゃんの部屋は

ほとんど食材がなくて


S「買いに行くか」

A「え？」

S「作ってくれんなら、材料買いに行きゃいいじゃん」


お腹がすいてるって

言ってた割には

上機嫌で


ふたりで

近くのスーパーに行くコトになった



A「なに、食べたい？」

S「何でもいい？」

A「き、聞いてみてから」

S「俺、グラタンとかドリアみたいのが好き」


・・っ

か、可愛い///

いつもと少し違う

無邪気な感じの笑顔


で、でもよかった

それなら

作れる



A「じゃ、グラタンにしようか。ご飯炊くと、時間かかるから」

S「作れんの？マジで？やった！」


・・っ///



家に戻っても

よっぽど

グラタンが嬉しいのか

鼻歌交じりで

袋から

食材を出すしょーちゃん



A「じゃ、ちょっと待っててね」

S「手伝う？」

A「ううん、大丈夫」

S「良かった。俺、料理なんて作ったことねぇから(笑)」


だろうね(笑)

お家に

お手伝いさんがいるって

言ってたし


なにより

似合わないし、ね


隣に

しょーちゃんがいたら

緊張して

失敗するかもだし

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