５ツ葉のおもちゃ箱 ７

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《Aside》


コンコン



ドアがノックされて

一瞬

ビクっとしたけど

うちを知ってる人なんて

ほとんどいない


ドアを開けると

見慣れた顔

一気に力が抜ける





A「・・ニノ」

N「バイト休んだんだって？その電話の声が元気なくて心配だって潤君が」


マツジュンにも、心配かけちゃったんだ


N「学校も休んだんでしょ？アンタの友達、風間さんだっけ？初めて連絡来たよ」

A「え？」


朝

こんな状態じゃ

授業もムリだと思って

‘今日は学校お休みするね’って

LINEしただけなのに・・




N「あの人・・翔さん？の様子もおかしいから、何かあったのかもって。アンタ、あの人に友達に戻ろうとか言われたらしいじゃない。何で言わないの」

A「・・っ、それは、断ったし・・しょーちゃんの話題は、出さない方がいいかなって」

N「風間さんから、俺の方が話しやすいだろうから話を聞いてやって欲しいって、頼まれた」

風ポン・・

心配かけなくなかったのに

ダメだったな・・




N「何があったの？」


言っていいのかな？

しょーちゃんの

恥になっちゃうかもだけど




A「天国と・・地獄」

N「・・何？告白された？」


・・っ？！


N「何でわかるの？みたいな顔しないでよ。すぐわかるでしょ、そんなの」

A「なんで・・」

N「アンタに好意を持たれて好きにならない奴は居ない。あの人なら、尚更」

A「どういうコト？」

N「・・それは、俺が言っていい事じゃないと思う」

A「え・・？しょーちゃんの、なにを知ってるの？」

N「それは、言えない」


・・なに？


N「で、どうしたいの？」

A「っ、そんなコト言われても、ムリ、だし」

N「でしょうね。あの人の未来を潰す事になる」


・・そうだよ

そんなコト

できない

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