Flowers ４【SA】

その後 12 ページ38

《Sside》


S「そうか。わかった。ありがとう」

事務所スタッフからの報告

・・雅紀の店に記者が行ったらしい


張り込ませておいて正解だった


時間の空きを見て、雅紀に電話を掛けた


『もしもし？』

S「あ、雅紀？・・大丈夫か？」

A『う、うん。驚いただけ。染矢さん、だっけ？彼女が助けてくれたから』


女性なら、不審がられずに花屋に居られる

そう思って信頼出来る女性スタッフを送った

思った通りだった




S「本当にごめん。ちょっと油断して通い過ぎたのかも・・」

A『・・俺、どうすればいい？』

S「今後来ても、何も答える必要無いから。関係無いって、言って？こっちで対応する」

A『・・うん、わかった』


不安そうな声

当たり前だよな


俺との交際を、怖がってたのは、コレがあるからだ

プライベートを晒される


S「ちょっとの間だけ・・行けなくなるけど」

A『・・俺が・・しょーちゃんちに行くのも、ダメなんだ、よね？』

S「え？・・あ、そうだな。多分、俺の自宅も張られてると思うから」

A『だよね。うん、わかった』



・・そんなに、俺に会いたいと思ってくれてる？

それとも、ただの確認？


馬鹿だ・・こんな時でも、雅紀の気持ちを知りたくなる


信じているのに・・


S「・・寂しい？」


それでも、いつでも、不安は消えない



A『・・寂しいよ』


・・っ


S「・・ありがとう」

A『っ、なにそれ・・っ、言わせたかっただけじゃん///』

S「ごめん・・聞きたかった(笑)」

A『も、もう///・・しょーちゃん・・は？』

S「寂しいよ。今すぐ会いたくて堪らない。でも・・お前を守るのが、第一だから」

A『うん・・わかってる。お仕事、がんばってね』

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