Flowers ４【SA】

ー１５６ー ページ23

《Aside》


嬉しそうに微笑む

しょーちゃんを見て

ホッとした




O「これ、綺麗な薔薇だなぁ・・」


大ちゃんが

ミヤビを見ながらつぶやいた



A「ありがとう」

O「初めて見る柄だけど」

A「うん。うちの婆ちゃんと知り合いが作った市場に出てないバラなんだ」

O「新種って事？紙面出ちゃうけど、平気か？」

A「うん。そこは、オーナーがなんとかしてくれると思う」

O「オーナー？」

A「このバラのあるバラ園のオーナー。頭も良いし、ね？」


しょーちゃんを見ると

急に困った顔になった



O「翔くんが、オーナー？こんな花の事何も知らない人が？」

S「う、うん、まぁ、名目上ね」

A「俺はそこの管理をするコトになったんだ」

O「ふ〜ん、そっかぁ・・。うん、いい薔薇だぁ。また、使わせてもらっていいか？」

A「もちろん、いいよね？オーナー」

S「あぁ、そこは、雅紀に任せるよ」

A「でも、今回の撮影には、ホントにこのバラでよかったの？」

O「そう思ったから持ってきたんだろ？」

A「それは、わからない。ただ・・俺が、この花を持ってきたかったの。・・しょーちゃんに」

S「俺に？」



・・もう一歩


‘男だろ！！’

そう、俺は男だ・・




A「このバラは、俺の分身みたいな物だから。俺の心・・だから、その、しょーちゃんに・・」

S「え？」

A「だから、あの・・」



O「ははは(笑)そんなんじゃ、鈍感な翔くんには永遠に伝わらねぇよ(笑)」


大ちゃんが

笑い出した

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