Flowers ４【SA】

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《Aside》


ニノも来ない夜

ひとりの食事は味気がない


今日も

テレビの中の

しょーちゃんは

がんばってる





‘最近、花を見て綺麗だと思うようになったんですよ。年取ったんですかね？俺も(笑)’

そんな言葉に

司会者が笑う


‘特にバラが好きですね。機会があってバラ園に行ったんですよ。良い所だったなぁ’


・・それって、あそこのコト？

俺の大好きな場所


しょーちゃんも

良い所だって

褒めてくれたよね


そして

守りたいって・・



‘彼は本当にここを守りたいって言ってくれた。そして、まーちゃんの笑顔も守りたいんだ、と’

おじさんに聞いた話


俺の笑顔に

そんな大金の価値なんて

ないのに・・


・

・

・





バラが見たくなって

おじさんに連絡したけど

電話が繋がらない


・・悪い予感がして

唯一連絡先を知ってる

おじさんの親戚に

連絡を取ったら

病院に運ばれたってコトだった


・・2〜3日が山、だって


身内以外

面会も許されない


こんな時

他人だって

実感させられる


おじさんが

いなくなってしまう


あの植物園を

愛する人が

またひとり

減っちゃう・・



そんな時

メールが来た


・・しょーちゃんだった


そこには

緑地維持管理業者の

リストが

添付されていた



おじさんも

言ってたっけ


業者に頼んでるって


でも

劣化してるのは

明らかで


‘オーナーに頼まれたけど、素人の俺だとどこが良いかわからない。選定して欲しい’


そう書いてあった



‘まーちゃんが守ってくれるんだろ？’

‘俺はあそこを雅紀に守ってもらいたいんだ’



ふたりの声が

重なる

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