Ready to love 4 (ページ43)

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ライラックと私達ページ43

HS 『本当はあの日…1年が経った頃に渡そうと思ってたんだ』

あの日っていうのは

私とスニョンが別れた日のことだろう

 HS『今すぐにとは言えないけど…俺は…俺のお嫁さんになるのはA…お前しかいないって思ってる』

真剣な眼差しで私をまっすぐと見つめて言うスニョン

HS 『だからこれはペアリングだけど結婚の予約指輪でもあるんだ…Aも俺と同じ気持ちならその花と一緒に指輪も受け取って欲しい』

私がこの指輪を受け取らないわけないじゃん

「私…今すぐには無理だってわかってるけどこの先スニョンのお嫁さんになることしか考えてないよ」
　

  スニョンは私にしか見せない優しい笑顔で

ハムスターのように微笑んで

そっと指輪をはめてくれた

「なんか結婚式みたいだね笑」

HS 『みたいじゃなくて現実にするから』

もう一度花束に視線を移すと
同封されていたカードに花の名前が記入されていた

"ライラック"

「ねえスニョン！この花ライラックって言うんだって」

HS 『ライラック？初めて聞いたけどどんな花なんだろーな』

私はスニョンに教えてあげようと

Googleで【ライラック】と検索をかけた

「えっ…」

検索の1番に出てきたのはライラックの花言葉

"初恋"
　

そして

“愛の芽生え“

もしかしてスニョンはこの花言葉を知ってて私に？

「ライラックの花言葉って…」

私を見て微笑むスニョン

HS 『俺にピッタリの花だろ？』

そう言って無邪気に笑うスニョンに愛しさが込み上げた

私だって

スニョンと出会って初めて愛という感情を知ったんだよ？

【Ready to love】

スニョンを愛する準備はできてるよ？

HS 『ずっと黙ってるけどどうかしたか？』

私はスニョンの肩に手を回して愛を込めて長いキスをした

　

「愛してる」

HS 『俺も』

「スニョン…生まれてきてくれてありがとう」

END...