Ready to love 4 (ページ27)

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HS ページ27

HS

『イェリ…』

自分でも初めからわかっていたのかもしれない

イェリの側にいればイェリも幸せになって

俺もイェリのことを好きになれるかもしれない

そんな浅はかな考えでイェリを期待させたけど

俺はAを助けるのがいつからか当たり前になってて

Aが隣にいることも当たり前になっていた

イェリ『ふふっ笑はじめの方から分かってたんだけどね…Aを恨みたいのに私から見てもものすごくいい子で私にない才能をたくさん持ってるから全然恨めないや』

イェリが無理して笑っていることが俺でも分かった

『イェリもAにはない才能で溢れてるよ』

本心だった

イェリと仲良くしてればわかる

こうしてライバルを素直に認められることは

イェリの長所だと思う

イェリ『お世辞でもそーゆーこと言われたら諦められなくなるからやめてよ』

『本当なのに』

イェリは微笑んだ

イェリ『スニョン？私本当に高1の時からスニョンのこと大好きだった。私のこと一度でも真剣に考えてくれてありがとう』

『期待させたくせにイェリの気持ちに答えられなくてごめんな』

イェリ『スニョンが良かったら私、友達のままでいたい』

『当たり前だろ』

イェリは俺の返事を聞いて安心したのか

グラスに残ったお酒を一気飲みした

イェリ『そろそろ帰る？』

『だな』

互いにマネージャーを呼び先に迎えが来たイェリを見送る

『今日はありがとな？日付超えてるし明日もあるんだから早く寝ろよ』

イェリ『お父さんかよ笑じゃあね』

俺は手を振ってイェリを見送った