Ready to love 4 (ページ25)

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現実ページ25

「ごめん」

   

     立ちあがろうとしても力が入らなくて立てない     

どうしよう

     HS 『乗れよ？』      

スニョンは座り込む私の前でおんぶのポーズをしてくれていて

        なかなか乗らない私にスニョンは言った      

HS 『ずっと地面に座ってたら風邪ひくだろ？』

               イェリオンニと付き合ってるのに     

どこまでも優しいスニョンにどんどん好きが溢れて苦しくなる      

HS 『A』

私は黙ってスニョンの背中に乗った

スニョンの背中は男らしくてそして温かかった

   スニョンは私をおんぶしながら黙って来た道を歩く

気付けば大雨も小雨になり始めていた

HS 『それにしてもA太った？』

「はっ！？」

HS 『俺の勘違いだわごめんごめん笑』

私の顔が怖かったのか笑って誤魔化すスニョン

カッチーーン！なんかむかつく…

久しぶりに話したのになんで奴だ

「スニョンがヒョロすぎるんでしょ」

HS 『おいA、ここで降ろしてもいいんだぞ？』

そう言って笑うスニョンが怖い

「…ごめんなさい」

なんで私謝ってるんだろ…って

「スニョンから言い始めたくせに！！」

スニョンはおんぶをしたまま上下に動いて私を降ろそうとフェイクをかけてくる

HS 『降ろそうかなここで』

本当にスニョンは幼稚だ

  「あーもうごめんってば！」       

HS 『はははっ笑』

今思えばスニョンは私を元気づけようとして

『太った？』なんて聞いてきたのかな…なんてね

高校生の頃を思い出す 

    今みたいにスニョンとくだらない会話してる時が1番楽しかった  

でも今スニョンにはイェリオンニがいること

わかってる  

この幸せを私から壊したこともわかってる

今みたいな曖昧な関係も続かないってわかってる

  だから今日で…

   今日でスニョンとはさよならするから      

だからおねがい       

今だけは         スニョンの側に居させて
  