MG ページ46
MG
自分が納得するまで練習していた俺
Aとの約束を思い出して時計を見ると
22時を過ぎていた
なにしてんだよ俺
Aに連絡しようとした時
練習室の扉が開いた
『A…』
Aは走ってきたのか汗だくだった
服装もいつもと違って上品なワンピースが似合っている
A 「なんでここにいるの？」
『ごめん、収録終わって年末に披露する曲を少し練習しようと思ったんだけどこんな時間になってた…本当にごめん』
A 「練習してたって…なにそれ…せめてなんで少し練習するって連絡入れてくれないの？遅れるって連絡してくれないの？私ずっと待ってたんだよ…せっかくミンギュと久しぶりにデートできるからオシャレもして…なのにミンギュは自分のことしか考えてないじゃん！私だけがミンギュのこと考えてる」
Aの言うこともわかるけど…番組の為に練習してなにが悪いんだよ…
『ジョングクとKBS歌謡祭でデュエットするんだ。ジョングクの足引っ張んないように練習したかったんだ』
A 「私のこと忘れてたってこと？」
なんでそうなるんだよ
俺は呆れてため息をついた
『はぁ、A最近どしたの？』
「はっ？」
『俺はここ最近正直Aのこと考えてる余裕なかったし、今は仕事の方が大事だよ…それはAもわかってくれてると思ってた』
「なにそれ」
俺はその時ふと思い出した
ーーーーーーーーー
コーチ 『Aももう19歳になります。このままこの調子ならデビューも厳しいかと…』
SH 『自主練も一切しなくなったし、コーチもAを気に入ってた分最近は心配してる感じもするんだよな…お前Aと仲良いんだから自主練するように言ってやれよ！笑』
ーーーーーーーーー
Aはいつも俺優先だ
Aの気持ちは嬉しいし俺もAが好きだ
でも俺がデビューしてからは俺の優先順位が
Aから仕事に変わった
でもAの優先順位は俺のまま
Aは何も悪くない
もしAが俺と別れたら
ダンスしか見えてない昔のAに戻るのか？
俺がAのデビューを邪魔しているんじゃないか…
最近は喧嘩ばかりでAの笑顔を見ていなかった
俺と別れてデビューの可能性が見えるなら
それなら俺はAの為に悪者になるよ
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作者名：M | 作成日時：2023年12月10日 23時
