高嶺の花なんかじゃない２【BTS】 (ページ44)

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「何にもわからないお嬢様には分からせてあげないとね」

そう言ったテヒョンは私の体をうつ伏せから仰向けにくるっと変える。

『ちょ。ちょっと見えちゃう』

下着を外してしまったから私の胸はテヒョンに丸見えなわけで慌てて隠す。

「手、どけてよ、あみ」

え、なんで手どけるの？
どけたら見えちゃうじゃん！

私が狼狽えてるのに気付いたのか、「ふふ」と笑って私に口付けるテヒョン。

どんどん深くなる口付けに、思考が停止する。

「そうやって煽ってヒョン達のことも虜にしてきたんでしょ？」

『煽ってなんか..』

「そんな顔真っ赤にして、可愛い顔して、ちょっとキスしただけでもう息上がっちゃった？」

そんなこと言いながら唇が耳に触れ、耳の形を舌がなぞるから思わず吐息が漏れてしまう。

「可愛い、吐息なんて漏らしちゃって。でも声が聞きたい。ねー、聞かせてよ」

もうここには5歳児キムテヒョンは存在しない。