高嶺の花なんかじゃない２【BTS】 (ページ39)

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【TH side】

あみの手がオイルを挟んで自分に触れてる。
オイルの匂いに酔ってるのか、この状況に酔ってるのか、あみの手に酔ってるのか、とにかく頭がぼーっとして、でも心臓だけは高鳴ってるそんな不思議な感覚がした。

すごく手慣れた手つきでマッサージしてくれるもんだから，もしかして昔の男にもこんな風にやってたんじゃないかってほんの少しジェラシーを感じる。

あみの細くて長い指が、背中を余す事なくマッサージしてくれる。

あー、やば。
交代してあみのマッサージしたら止めらんないかも。
あみも、なんでこんな無防備なんだ。
自分の可愛さを全然分かってない。
僕らだから今までだって最後までしなかっただけ。
普通の男なら確実にthe endだろ。

でもメンバーが最後までしなかったのはきっと、
少なからずあみに惹かれてるからだと思うと
それはそれで複雑な気もする...

『どう？テテ、気持ちいい？』

マッサージはどうですか？って聞かれてるのなんて百も承知なのに、あみから言われる『テテ、気持ちいい？』は想像以上の破壊力で僕の残りの微かな理性を吹っ飛ばしそうになる。

僕の背中をマッサージするために僕に跨って一生懸命マッサージをしてくれるあみが健気で儚くて大切にしたい気持ち以上に、僕の我慢のメーターはもうそろそろ限界そうだ。