高嶺の花なんかじゃない２【BTS】 (ページ29)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:59,349 hit

. ページ29

あれから、ジミンを直視できない...
人生で初めて、キスが気持ちいいって知った。
別に潔癖ってほどでもないけど、相手の唾液って考えるだけでなんだか気持ち悪いなって思ってたから...

でもそんなの考える余裕もなくて、頭がボーッとして、足がガクガクしてしまうようなそんな感覚は本当に初めてで。

あともう少しでカップル期間は終わるのに、プレゼントを考えるどころかまともに顔も見れなくなった。
それなのに「俺のこと意識してくれて嬉しい」なんて言ってくるから更に恥ずかしい。

「あみー、ただいま」

『きゃっ！びっくりした』

仕事を終えて帰宅したジミンに後ろから抱きしめられる。
ボーッとしてたから本当にびっくりして悲鳴を上げると、「俺はお化けか何かなの？」って拗ねた顔をするから思わず笑ってしまった。

「よかった、あみが笑った」

すごくホッとしたような顔をするから、そんなに私は笑顔を出せていなかったのかと不安になる。

「俺がほぼ無理やりしちゃったから...本当は嫌だったんじゃないかって心配してたんだ」

無理やりだなんて思ってなかったけど、そんな風に心配させてたなんて申し訳ないなってちょっぴり反省する。

『心配させてごめんね？ドキドキし過ぎて、どう話したらいいのかわからなくなっちゃったの』

正直に言えば、糸目で微笑むジミンが可愛くて、私も同じだけ笑顔になる。
ドキドキしてた心が落ち着いて、温かくなった瞬間だった。