高嶺の花なんかじゃない２【BTS】 (ページ23)

今日:18 hit、昨日:6 hit、合計:59,366 hit

. ページ23

楽屋に戻って携帯を見るとジミンからカトクが来ていた。

JIMIN楽屋に来てくれたんだね。
なんだか浮かない顔してたけどなんかあった?

だってキスしてたから、なんて口が裂けても言えない。
メイクをしていた女性が本当の彼女なら、むしろ仕事とは言え毎日キスしてる私に嫌悪感を抱いてるはずに違いない。
私はあくまでビジネスカップルなのにどうこう思っていい立場じゃないんだよね。
勝手にBTSは忙しいから彼女なんていないでしょって思ってた。
でもよく考えればあんなに格好良くて素敵な人たちがモテないわけない。

あみごめん、スタッフさんに呼ばれちゃって

当たり障りないメッセージだけ送る自分にもなんだか無性にイライラした。

「あみーただいまー、会いたかったよー」

私の方が早く帰ってきて、後から帰ってきたジミンがいつものように私を抱きしめる。
いつもだったらこの後に毎回キスをしてくれるけど、彼女のことを思ったら申し訳なくて避けてしまった。

「あみ？」

どうしたの？と言うように首を傾げて私の顔を覗き込むジミン。
綺麗な顔で見つめられたら流されてしまいそうで顔を背ける。

『今日疲れちゃって...部屋戻るね。』

いつか来るかもしれないドラマのオファーのために演技力でも磨こうかなって思ったほど、私は不自然にジミンから離れた。