高嶺の花なんかじゃない２【BTS】 (ページ21)

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それからと言うもののジミンのスキンシップは留まることを知らない。
有言実行とでも言うように、毎日毎日何度も私にキスをした。
でもそこはジミンの優しさなのか、いつも毎回触れるだけのキス。
それでもジミンの柔らかい唇が私の唇に触れるたび心は高鳴った。

少しでも会いたいからって、収録と収録の合間に家に帰ってきたり、テレビ局が同じだと必ず楽屋に来てくれる。
なんだかそれがすごく愛されてるような感じがして嬉しかった。

たまには私から行ったら喜んでくれるかな？なんて期待してBTSの楽屋に向かうと、扉が少し開いていて中の様子が見えた。
相変わらずわちゃわちゃしてて騒がしい。
ジミンはどこかなーなんて隙間から探したらメイクさんにメイクされてる。
と思ったらそのメイクさんが突然ジミンにキスをした...

いや、キスをしてるように見えただけなのかもしれない。
でも私から見えた角度からは完全にキスをしていた。

ただのバラエティで恋人ごっこしてるだけ。
他に彼女がいたって何にもおかしいことなんてない。
それなのになぜかひどく胸が痛んだ。
私にだけしてくれてると思っていたキスを他の人にもしてたんだ。そんな風に思えて。

「あみさんっ」

ってジョングク君の呼ぶ声が聞こえたけど、その言葉と同時に私は走り出した。
なんで逃げてるんだろ。
どうしてこんなに悲しいんだろ。