高嶺の花なんかじゃない２【BTS】 (ページ19)

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楽屋の扉がノックされ、ユジンが開けるとジミンが笑顔で立っていた。

「来ちゃった」

ホラーとか、ストーカー系で良く聞くそのセリフは、この人が言うとこんなにときめく言葉に生まれ変わるんだね....

『ジミン、今日BTSも収録だっけ？』

「そうだよーん。いつものすっぴんのあみも可愛いけど、ばっちりメイクのあみもとっても可愛いね。」

人がいつもすっぴんでいるみたいな言い方して...まあ間違ってないけども。

『ジミンもいつにも増して色気爆発だね。』

私がそういうとクイっと顎を指で押し上げられ

「いつも俺に色気感じてるんだ、あみ、やらしい」

そうやって含みのある笑顔で私を見つめてくる。
後ろにいるユジンが「...や...だ...」ってトキメキまくってる。

『ちょ、ちょっとこんなところで変なこと言わないでよ』

「えーじゃあどこならいい？2人っきりになれる場所？それともベッド？」

最後の「それともベッド？」だけは私の耳に顔を近づけてコソコソと吐息の含んだ言い方をしてくるあたり、この人は確信犯で、速攻逮捕案件だと私は思う。

私の心を掻き乱すだけ掻き乱して嵐のように去っていったジミンだけど、収録本番彼のパフォーマンスを見るとやっぱり「すごすぎ」って言葉しか出てこないほどにプロ中のプロなんだ。