高嶺の花なんかじゃない２【BTS】 (ページ11)

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私がぎゅーってし過ぎたせいかナムジュンさんは顔が赤くなっていた。
きっと相当苦しかったに違いない。
私が抱きしめる側になったのが何だか嬉しかったから力強くなってしまった。

背が高くていつも頼り甲斐のあるナムジュンさん。
今回だってこんなに早く問題を解決するように動いてくれて。
物を壊す破壊神ではあるけど、私を抱きしめてくれるときは壊れ物を扱うように本当に優しく抱きしめてくれる。

今度は力を入れ過ぎないように優しく抱きしめる。

「あみちゃん」と呼んで顔を上げたナムジュンさんの唇が私の首筋に触れた。
その瞬間にナムジュンさんの息がかかってくすぐったいような、むずむずするようなそんな感覚に襲われた私の口からは思わず『...っん』と甘い声が漏れてしまった。

「だめだよ、あみちゃんそんな声出しちゃ」

私の方が少し上にいるせいか上目遣いになったナムジュンさんがそう言う。

『ごめんなさい、気持ち悪い声出して..』

そう謝った私の頬を撫でながら

「気持ち悪くなんてないよ。もっとその声を出させたくなるってだけ」

鈍感な私でもそれがどういう意味なのかわかる。
本当は顔を隠したいけど私が上側にいるせいで隠しようがない。

「今度はあみちゃんが顔真っ赤だ」