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【Jin side】
最近激務が続いての久々のオフ。
あみちゃんは今日歌番組の収録があるって言ってたっけ。
そんなことを考えていたら階段からあみちゃんが降りて来た。
儚げで、清純そうで、肌なんて向こう側が見えてしまうんじゃないかと思うくらい透き通ってて綺麗。
仕事柄多くの美男美女に出会って来たし、うちのメンバーも大概顔は良いけど、それでもこんなに吸い込まれるような人は初めてだ。
ジョングクが昔からファンなんです!って言う意味が分かった気がする!
『ジンさん!行って来ますね♪』
「今日は久々のオフなんだ。だからあみちゃんが帰って来て寝てたら叩き起こしてね」
『えー、良いんですか?』
「俺たちには1週間しかないからね」
そう、俺たちがカップルでいられるのは1週間だから、寝て終わりなんてもったいない。
この子を独り占めできるのは1週間だけなんだから。
あみちゃんが出て行ったリビングは、なんだかガランとして光を失ったみたいだな。
そんなことを考えながら眠りについた。
自分の体に何かがかけられる感触で目が覚めた。
『ゆっくり休めますように...』
あみちゃんの声がする。
起こしてって言ったのに、かけられた感触が毛布だと気付いて、優しさに胸がきゅんとする。
「いけない子だ、あみちゃんは!」
気付けば離れて行こうとするあみちゃんの手を掴んで引き寄せてた。
バランスを崩したあみちゃんはそのまま俺の膝の上に座る。
それと同時に俺は上体を起こして、彼女の腰に手を回し逃げられないようにした。
「帰って来たら起こしてって言ったのに」
そう言う俺に戸惑った様子で
『あ、えーっと...お疲れなのかと...思って』
恋愛経験がないわけは絶対ないのに、男の人になれてないんじゃないかと思うほど挙動不審で、その姿が逆にそそる。
もっともっと困らせたくなって、もっともっと赤面して欲しくて色々やってしまいそうになる気持ちをグッと堪えた。
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JM(プロフ) - 最高です!すごくキュンキュンして夢中で読みました! (2022年12月24日 15時) (レス) @page38 id: 7f4b1843a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ai.love.fm.08@yahoo.ne.jp | 作成日時:2022年10月5日 21時