高嶺の花なんかじゃない【BTS】 (ページ49)

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【J-hope side】

いくらボディータオル越しだとしても、目隠ししてるからなのか五感が敏感になってて、何か色々やばい。
しかも風呂場が冷えないようにシャワーのお湯を流しっぱなしにしてるから、湯気が充満して、ドキドキして熱いのか、湯気で熱いのか分からない。

『.....っ』

くすぐったかったのかあみの漏れる声に頭がおかしくなりそうになる。
そんな声出されて反応すんなってなんの拷問なの？
純粋に汗まみれでかわいそうかな、って優しさだったはずだけど、そんな優しさを出した自分を心底後悔する。

一通り頭から体まで洗い流して気づく。
バスタオル忘れた。流石に目隠ししながら抱っこして脱衣所まで運んで、棚からバスタオルとるって無理だよな...

「あみ、ごめん、バスタオル忘れた。」

『あ、私も完全に忘れてました。』

もうすでに思考停止している頭をフル回転させる。

「あみ、今から俺の背後に回って。で、俺の目隠ししてるタオルで自分の体隠して。その間に俺バスタオル取りに行ってくるから」

そう言った俺の言葉通りに動くあみ。
タオルを外されて光が差し込んだからなのか目がチカチカする。
いや、この状況にチカチカしてるのかもしれないけど。
あみの体が冷えないように急いでバスタオルを取りに戻ると、目隠しで使ってたタオルで体を隠してるあみ。
でもそのタオルはフェイスタオルだから、本当に大事なところだけしか隠せていなくて、その一枚をこの手で引き剥がせば全部見えてしまう訳で、素っ裸を見るよりなぜか変な気持ちになった。