高嶺の花なんかじゃない【BTS】 (ページ32)

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「あみ、男の部屋で寝ちゃったらどうなるか教えてあげようか？」

そう言って私の言葉を遮り、ユンギさんは私の唇を奪った。

ジンさんにされたキスとは違って深くて頭がぼーっとする。
でも気持ちよくて、むしろ気持ちいい以外考えさせてくれないようなそんなキスだった。

『...んっ...』

体がどんどん熱くなって、息も上がってもう気持ちいいすらも考えられなくなる。

「そんなに気持ちよかった？」

そう言いながら私の唇から離れるユンギさん。
貪るように唇を奪っていた人とは思えない位優しく髪を撫でてくれる。

『な...あ...』

言葉を発せないほど思考回路が停止してる。
いつも基本的には無口で、みんなでご飯を食べててもいつも見守ってる立場にいるユンギさん。
弟たちが度を過ぎる事をすれば止めてくれているユンギさんにこんなキスされたことに思考が追いつかない。

「俺にこんなことされると思わなかったって顔だな」

この人は私の心を読めるのか？

「心は読めないよ」

怖い怖い、読まれてる。完全に読まれてる。

「そんな怖い顔すんなよ。あみは全部顔に出てるからわかりやすいんだよ。」