高嶺の花なんかじゃない【BTS】 (ページ30)

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【suga side】

あみが部屋を出てった後、俺はジンヒョンの部屋をノックする。

「やー、珍しい！どうしたんだ？」

と騒がしく俺を出迎えるジンヒョン。

「あみ、やばいっすね。俺、食っちまいそうになりました」

ケラケラ笑いながらコーヒーを差し出してくれるジンヒョン。

「僕がキスした時、お前らみんな野獣だ！獣だ！って騒いでたけど分かったろ？キスで我慢した僕すごいと思うよ。」

「いや、本当にすごいです。」

「キスした時もまた、可愛い声出すんだよ、あの子は」

そう言ったジンヒョンの言葉に想像力が掻き立てられ、どんな顔して、どんな声で、どんな吐息で、俺のキスを受け止めてくれるんだろって考えてしまった。

「ユンギやー、今良くないこと考えてるだろー？それこそ野獣の顔してるぞー」

「あみは、恋愛経験ゼロなわけないと思うのに、なんであんな何にも染まってない顔してるんすかね。染めたくなっちまう。」

「それが彼女の魅力なんだろー」

「マンネ達に渡ったらマジやばそうっすね。」

「それはヒョンも心配してるよ。」