高嶺の花なんかじゃない【BTS】 (ページ24)

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今日からユンギさんweekになった。
実は共同生活が開始されてから1番お話できてない。
自宅に帰ってきてもすぐ自室にこもってなかなか出てこない。
食事の時もみんなの会話をニコニコ聞いてるだけでそう話せてないのだ。

でも挨拶だけは....そう思ってユンギさんの部屋をノックした。

「はーい」

気怠そうな返事に思わず萎縮する。

『あみです...』

そう返事した私に扉を開けてくれた。

「あ、今日からだっけ、よろしく。作業中だけど入る？」

作業中にノックしてしまって申し訳ない。
謝って後ずさりしようとする私に

「俺が部屋にいて作業してない時なんてないから」

と笑って部屋へ招き入れてくれた。
この人、普段無愛想と言ったら失礼だけど、ポーカーフェイスな分笑ってくれた時の威力がすごい。
部屋にいて作業してない時なんてない、か...。
ものすごくプロフェッショナルなんだな。尊敬しちゃう。

「ごめん、本当に何もなくて。どした？」

『いえ、とんでもないです。今日からユンギさんとの1週間に入ったのでご挨拶に来ました』

「緊張してる？」

『あ、えーっと、はい。あんまりユンギさんとお話できてなかったので...』

「わりー。最近歌詞作るのに息詰まってて缶詰だったんだ。」

『歌詞、本当に大変ですよね。私も何度か作りましたけど本当に毎回頭抱えます』

「今回恋愛の曲なんだけど、全然インスピレーション湧かなくてさ。ってか、忙しすぎて恋愛もろくにできない俺に恋愛の歌詞書けなんて無理な話だよな」

『この1週間で何かお役に立てることがあったら言ってくださいね』