消えたキセキはバスケやめてバレーやってるんだってさ (ページ45)

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43話ページ45

『ありがとうございました』

医師に軽く礼をしながら診察室を出る

溝口「ったく、でも折れてなくて良かったな。予選には間に合わんけども本戦には間に合いそうだ」

ちょうど2週間後にインハイ予選だ、僕はそこで頑張るつもりだったのだが叶わぬ結果となった。

本戦には絶対に出たい。そのためにもみんなに予選を通過してもらいたい。絶対王者の白鳥沢だろうが倒してもらいたいところだ

『コーチ、僕マネージャーやっていいですか？もちろんビデオは持ち帰って観ますけどいちにち2本までとかにするんで』

溝口「お前、今絶対安静て言われたろ」

『そんな激しくは動かないんで。重いものは持たないし無茶もしないんで、お願いします』

なんだか、今バレーから離れるのはいけない気がして。
仮にバレーを出来なくても、なにかやれることがあるはず

溝口「仕方ねぇな、監督と話合わせてくれ」

ありがとうございます。と感謝を伝えて、一応痛み止めと軟膏？をもらってそのままコーチが送ってくれると言うのでお言葉に甘えて送ってもらった。

溝口「じゃ、また明日な。」

コーチにまた頭を下げ、いなくなったのを確認してから家に入る、すると赤司から着信が

『、、もしもし』

【やあ、A。元気そうだね】

『ボチボチかな』

【ふっ、そうか。以前言っていた紫原との練習試合の件だが、来週の土曜に行うことになった。約束通りAに来てもらうよ？】

そう言えばそんな約束も半ば無理やりさせられた気がしなくも無い。

『ぼく、今肋骨にひび入れちゃったんだよね』

【ああ、それは大変だね。でもバスケさせる訳じゃあないんだから来れるよね、A？】

赤司は大変だね。の一言で他人のひび入った事情を片付けるような淡白な男になってしまったのだね！！

『はあ、何時から』

【物分りが早くて助かるよ。9時開始だから遅れずに来るんだよ】

わかったよ、と返事をして電話を切る

こいつは怪我人をわざわざ京都に呼び寄せて何がしたいのだろうか、なんだか少し腹が立ってきたよ僕。

黒子っ！！青峰とか黄瀬とかよりもまず赤司をどうにかして欲しいんだけどっ！！
この僕っ子俺に戻してくんない？！

って僕が叫んだとこで何か変わる訳でもないから黙るね

なんか赤司はいちばん手強そうだなあ、って他人事のように思ってるけど僕が黒子に協力すればもっと簡単にキセキを元通りに出来るんでは？って思うよね？

そうはいかない事情があるんだよ笑
わかってくれる？笑