消えたキセキはバスケやめてバレーやってるんだってさ (ページ42)

今日:10 hit、昨日:11 hit、合計:76,576 hit

40話ページ42

むりというかやだ

溝口「むりてなんでだよ、」

部活に合流出来てないし体も動かしてない、バレーを、バレーをしなきゃインハイが、

溝口「何を焦ってんのか知らねぇが、言い方悪いけど別にお前ひとりが2、3日部活に顔出さなかったところで負けるようなやわなチームじゃねぇぞうちは」

わかってるけど、僕を認めてくれて僕にたくさんの言葉をくれた先輩方にちゃんと返したい。
だから早くビデオを観て早く馴染ませて早く合流しなくては

保険医「お話中ごめんねえ、たぶんその脇腹、軽くても打撲だから最低でも2週間は激しい運動は止められると思うよ」

うそでしょ

保険医「お話聞いてる限りバレー部だよね、バレーは結構上体を使うから脇腹だと、なかなか厳しいかな」

ショックを受けた

溝口「まったく、俺の忠告を聞かずに徹夜した挙句一睡もせずに学校来た茉白が悪ぃ。まあこれでゆっくりとビデオを観れるな。」

ぐぅの音も出ない、、

溝口「ゆっくりでいいっつってんだから焦らずにお前のペースでやりゃいいんだよ。インハイ前？んなこたぁ100も承知だ、けど焦ってもいいことはない。」

僕は少し納得行かなかったが僕の安易な行動が招いたことなので首を縦に振るしかなかった。

『すいません。けど帰るのはちょっと、、』

なんでというふうに首を傾げるコーチ

『国見たちに無駄な心配はかけたくないので』

本日何度目かという深いため息を着いたコーチは僕に言う

溝口「はぁ、、。わかったよ、とりあえずいまは寝ろ。二時間くらい寝てろ。二限の担当の先生には言っとくから」

ありがとうございます。と言うとコーチと保険医の先生はカーテンを閉めて外側に出てしまった

人間というのは不思議なもので、ベッドに寝転がっていると自然と瞼が落ちてきて、気づいたら意識が飛んだ

ーーー
懐かしくも不思議な夢を見た。

青峰の才能が開花して試合で誰も追いかけてくれなくなった、僕が初めてゾーンを開放することに成功してその後も思うままに操作できるようになった、赤司に"僕"が生まれた、紫原の才能も開花し周りへの興味が薄れた、緑間のシュートレンジは常人のそれを超えた、黄瀬のコピー能力の質が高まり初心者のくせして強豪の名に廃らない選手になった

それを悲しそうに眺める桃井と黒子

そして少し離れたとこにいる影山くん

その時、僕の周りから皆が消え僕と影山くんだけの世界、本来交わらないはずの僕ら二人にひとつの線が延び繋がった

そこで夢は途切れた