消えたキセキはバスケやめてバレーやってるんだってさ (ページ19)

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17話ページ19

もちろん監督やコーチは僕のプレースタイルについて知っているわけで、今日は烏野さんをよく観察しろとのことみたい。

頭にインプットさせとけってことか、、

『分かりました。んー、審判彼と代わっていいですか？うえからの方が情報とりやすいんで。』

そう僕が言うと監督は審判の子に声をかけ僕と変わるよう指示を出した。

『ありがとうございます。』

僕は2セット目から審判を始めた。

2セット目はじまって僕は心底驚いた。
だって、めちゃくちゃなトスにめちゃくちゃなスパイク、なんだアレは。

まあその速攻にもびっくりなんだけど国見と金田一のあの影山がと言いながらチームに合わせてる姿にびっくりしてる事に更にびっくりしちゃった。

影山くんはチームに合わせないでどうプレーをしていたのだろうかと。バスケと違ってバレーはひとりだけの力で勝つということはありえないスポーツ。

まあ本来バスケも1人では勝てないんだけどさ。

その時に僕は国見たちが違えた理由を理解したと同時に僕はワクワクしたよ。どうやってあの速攻を真似してやろうか、どうやって止めてやろうか、、と今までの見てきたブロックとあの速攻のイメージを脳内でかけめぐらせた。

2セット目はほぼ圧倒されて取られちゃったけどね。

いよいよ最終セット！てところで及川さんが戻ってきて体育館は一気に騒がしくなった。
及川さんは影山くんを見るなりそうそうに、元気に王様やってる？なんて煽り始めた。

なんかムカついたので
『及川さん、選手への挑発行為は退場対象ですよ。ていうかさっさとアップ行ってきてください』

そう声をかけた。

及川「茉白ちゃん？！今の挑発行為にあたるの？！てかなんで審判やってるわけ？！あと及川さん今来たばっかだから退場させないで？！」

やはり及川さんが戻ってくると色んな意味でうるさくなる。

及川「うるさいとか思ってるの顔に出てるからねっ！！」

この人早くアップいけばいいのに。てか行って欲しい。

『早くアップ行ってください。試合終わりますよ』

そう言うと、扱いが酷いとか言いながらキャンキャンとアップをしに消えてった。

烏野のマッチポイントという場面で及川さんは戻ってきた。
そんで月島くんのことを煽りながらバンバン点を取る及川さん。
やはり僕が憧れてしまった先輩はバレーになるととことんカッコイイ。普段は残念だけど。

そのあとはあの速攻が決まって負けた