【HQ】ユース所属の帰国子女2 (ページ36)

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80話ページ36

それにしてもやっちゃったな、

思わず鉄くんの手振り払っちゃったよ、

嫌われたかも、

てゆーか、女々しすぎない私？？

『はあ、、』

夜久「なにしてんの、須藤」

ぅぉ、

『夜久くん？！なんでいるの？？』

え、もうチャイムなるけど

夜久「あー、次移動だろ？？んで、移動しようと思ってたらさ須藤がなんか泣きそうな顔してたから心配でついてきたんだよ。」

『泣きそうな顔、してた？』

夜久「うん、めっちゃ。」

自覚なかったな、嫌な態度とっちゃったとかおもったけど泣きそうな顔してたんだ、

夜久「で、どした？何となく察しつくけどさ」

キンコンカンコンカンコン

『あ、なっちゃったよ、夜久くん、行かなくていいの？？？』

夜久「それ、須藤が言う笑」

ケラケラと笑う夜久くん、

『ごめんね、私のせいで』

夜久「気にしないでいいよ、俺が好きでしてることだからさ」

夜久くんは初めて会った日からずっとその太陽のような笑顔で私の心を照らしてくれる、

なんでこんなに夜久くんを見てたら泣きそうになるのか分かった気がする、

『ねえ、私の話きいてくれる、？？』

夜久「おう、そのために来た。」(にかっ

優しいな、ほんとに。

『あのね、私、重いのかもしれない。鉄くんが他の女の子に囲まれているのを見るとさ、胸の辺りが黒い靄で覆われていくの。まだ昨日付き合ったばかりなんだよ、、？私依存体質なんだろうなって気づいてさ、、徹に対しても依存しちゃってるし、いつまでも周りに甘えてばっかなんだなって。』

そんな自分が嫌なの、と言ったところで夜久くんが

夜久「それでいいじゃんよ。周りに甘えなよ、依存してもいいんじゃない？なんだろ、俺の自論みたいになるんだけどさ、人って、周りに頼り頼られて、支え合って立ち上がって、壁にぶつかっては共に乗り越えて、って成長していくんだと思う。そうやって大人になってくんだよ。」

夜久「だから今はそれでいいじゃん。」

ね？と言って優しく頭を撫でてくれる、

夜久くんの太陽みたいな笑顔、言動、お父さんに似てるんだ。だから泣きたくなる、だから辛くなるんだ。

でも暖かい、

『いいのかな、重くない？引かれない？』

夜久「黒尾だから大丈夫だよ。黒尾はそんな事じゃ嫌いにはなんないよ。」

『ありがとう夜久くん。なんか、スッキリした。ごめんねありがとう。』

でも

『なんで夜久くんはわざわざ授業サボってまで付き合ってくれるの？』

夜久「んー、須藤が好きだから。かな？」