71話 ページ27
鉄くんお母さんが行ってしばらくした頃鉄くんが口を開いた。
黒尾「俺さ、及川には勝てねー。Aが前を向き始めたのは他でもない及川のおかげでさ、及川の方がお前のこと支えられると思う。けど、俺は俺なりにAのことちゃんと好きだし、守りたい。あー、えっと、こんなことはどうでもいいんだよ。」
何が言いたいのかちょっと理解が追いつかない、
黒尾「一人で耐えたのはスゲーよ。けど我慢すんな、、。及川みてーには出来ねーけどAが辛い想いすんのは嫌だ。」
頭をぽんぽんしながら優しく笑うもんだからまた涙が出た。
もう、今日泣きすぎでしょ…笑
『ありがと、てつくん。いつもはひょうひょうとしてるのにさ、少しぶきようなんだね、』
黒尾「慰めてたりすんの苦手でごめんな、？」
『ううん。そんな鉄くんのこと好きになっちゃいました。』
黒尾「え？」
『好き。鉄くんのことが。たぶん、自分でおもってるいじょうに。』
ぎゅっ
すごい勢いで抱きつかれた、、。
黒尾「すげー嬉しいわ。頼りねーかもしんねーけど、俺なりにAのこと支えて、守る。俺と付き合ってください。」
『はい、、。』
私たちは目を合わせて笑いあった。
黒尾母「Aちゃん」
っっ！？
いつの間に戻ったんですか、、
黒尾母「鉄朗の彼女になったのならばもう遠慮はいらないわ！いつでも甘えなさい？」
ほんとに優しすぎるよ、この人たちは。
『はい！』
黒尾母「よし、じゃあ邪魔者は消えマース」
鉄くんにおかゆを渡して出ていってしまった。
黒尾「無理や溜め込むのは禁止な、俺に言えなくても母さんとか、瀬良さんとかに話して欲しい。出来れば俺に頼ってくれるとありがたいケドな。」
『うん、わかった。ありがと、』
黒尾「ん。母さんのかゆ食って寝な？めっちゃ体あちぃからさ笑」
相変わらず頭痛い。さっきまでよりもぼーっとする。
けど、そんなことどうでも良くなるくらい幸せだなって思える。
おかゆはすごく美味しかった。心まで温かくなった、人の作ってくれるご飯は久しぶりだったから、、。
布団に横になったら鉄くんが私の頬を包み込んだ。
黒尾「早く治せよ、A。」
手冷たい、きもちいい
『うん、てつくん、手、つめたいね、』
私はその手を握った、
『きもちい、手、つないだままでいい？』
鉄くんの顔がゆでダコになった、ちょっと面白いかも。
黒尾「反則、、。かわいすぎな？？うん、Aが寝るまで握ってるよ」
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作者名：まろん。 | 作成日時：2020年11月5日 16時
