過去+70話 ページ26
四皇なんて呼ばれてることさえも高校に上がるまでは知らなかった。
それくらい何も考えずにバレーしてた。
高2の冬に鶯山監督に誘われたのをきっかけに日本に来た。
そこから先は徹から聞いてるでしょ、?
ここまでが私の過去、かな?
ーーー
黒尾side
途中から母さんも聞いてて、最初はひでー事する奴も居るもんだ、とか思ってた。けどそれは徐々に殺意に変わっていった。母さんの目は、初めて見る目で凄く冷めきっていて、殺意しか感じなかった。
少し怖いと思ったわ、、。
及川があの日言ってたことの全てが繋がった。瀬良さんの言ってたAがバレーを楽しめない理由だった。
Aがこうやって人に話せるくらい前を向けたのも及川が居たからこそだ。
正直、俺には及川と同じように支えてやれんのかって聞かれても、即答することは出来ない。
けどそれ以上にAのことを守りたいって改めて思った。
ーーー
夢主side
初めてだった。自分から人に話したのは、
途中何度も泣いたし、何度も途絶えてしまった。
けど鉄くんと途中からだけど鉄くんのお母さんは黙って聞いてくれた。
頭痛いしクラクラするし、体調は最悪。
けど心做しかスッキリしてる自分が居る。
誰かに話すことをずっと望んでいたのかもしれないな、、、。
黒尾母「Aちゃん、よく耐えた。よく頑張った。ホントに偉いよ。ねえ、そいつらの名前、住所又は電話番号教えて、?今すぐ殺りに行くから。」
黒尾「母さん、落ち着け俺が殺るから。」
2人とも目が本気だった。
赤の他人の事でこの人たちは本気で怒れるんだ、、。
ホントに優しい人たちだ、、。この人たちに話してよかった、!
『ありがとう、ございます、。けどその手はよごさないでください、、。』
私は2人の手を上から包んだ。
黒尾母「、、。Aちゃんより怒ってたら失礼よね、ごめんなさいね、」
黒尾「わりい、ちょっと落ち着くわ、」
突然鉄くんのお母さんに抱きしめられた。
何だかすごく安心する、、
黒尾母「甘えてくれていいからね。私はさお母さんにはなれないけど、ハグしたり、頭撫でたり、甘やかしたり、相談にのるくらいはできるからね、」
鉄くんのお母さんの言葉にまた涙が溢れた。
黒尾母「その3人は捕まったのよね?」
『、、はい。まだ服役中のはずです、』
黒尾母「そう、、。あ!またおかゆ冷めちゃったわ、、もっかい温めてくる!」
パタパタっ
なんか、お母さんと似てるなー、、。
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作者名:まろん。 | 作成日時:2020年11月5日 16時