検索窓
今日:14 hit、昨日:1 hit、合計:10,669 hit

過去 ページ24

私が中学校に上がった頃の話。

その頃にはもう選抜チームにも居て、自分で言うのもアレだけど割と名が知れてるリベロだった。

学校でも勿論バレー部に入った。最初のうちは先輩とも、同級生とも上手くやってた。

けど、夏に入る前あたりには私は孤立してた。


バシンっ

ピーッ


A「ちょっとA!あんたリベロだよね?!2、3年ずり落としといてさ、こんなのも取ってくれないわけ??」

B「少し有名だから、周りよりも少し上手いからって調子のんなよ、」

C「こんなのも取れないならリベロ失格でしょ、とっととポジション空けてくんない?」

ミスをすれば罵声、ミスしなくても罵声、時には暴力、俗にいう虐めってやつだ。

部活に行けばそんな日々。顧問も担任も大事にされたら困るのか知らんぷり。

お母さんや、お父さんはそんな学校行くな。って心配していつも引き止めてくれたけど、私は毎日学校にも行って部活も出た。

ただ、純粋にバレーが好きだから。暇な時間があればバレーに費やしたいって思ってたから。




ある時私は階段から突き落とされた。

私が入る前の正リベロだった人に。


医者「アキレス腱の断裂と、骨にヒビ入ってますね。んー、最低でも半年はバレーはできませんね、」

私は落とされたことよりもバレーが出来ないことに心が折れそうになった。

すごく不安だったし、怖かった。

母「大丈夫、大丈夫。Aはバレー頑張り過ぎちゃったんだよ、少し休憩するだけ。絶対治るし直ぐにできるようになるよ、」

そう言って私の震えが止まるまでずっと抱きしめながら頭を撫でてくれた。

しばらくは選抜チームの方のマネージャーでもやろっか。

そう言葉をかけてくれた。母が私にかけてきた言葉はどれも在り来りな言葉だと思う。けど私はとても救われたんだ。




選抜チームのマネージャーをやるって監督やメンバーに伝えたところ「どんな形であれAは、ウチらの大切な守り神だ。」って快く怪我してる私をマネージャーとして受け入れてくれて、待ってるとも言ってくれた。

2ヶ月程だったとき、選抜チームに私のことを落とした先輩が合流した。

C「あっれ??部活サボってると思ったらこんなとこに居たのー?」



その日からチームの皆が見てない所でまた罵声やら暴力やらを受けた。


私は耐えきれなくて逃げた。

過去→←69話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 4.7/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
20人がお気に入り
設定タグ:HQ , 女子ユース , 音駒
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まろん。 | 作成日時:2020年11月5日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。