68話 ページ22
目を覚ましたら保健室にいた、
『んっ、、』
体を起こしてみたが頭があまりにビビくもんでベッドに戻された。
先生「あ、起きた??今荷物取りに行ってくれてるからね、」
保険医の、先生に話しかけられた
てか、
『私、どうやってここに、、』
先生「あー、黒尾くんが運んできてくれたのよ。夜久くんも居たわよ?」
そうだったんだ、、2人にお礼しなきゃ、
先生「そういえば、親御さんに連絡取りたいんだけどどこにも情報がないのよ。なにか、連絡手段ないかしら、、」
あ。書類に書くの忘れてたな、
『私の両親、亡くなってるので居ないです』
ガラガラっ、
黒尾「わりい、聞いちまったわ」
タイミング悪かったな、、。
先生「そうだったのね、ごめなさいね、、。」
また、気遣わせてしまった、だからこの手の話は嫌いだ。
先生「一人で家居て大丈夫かしら、」
黒尾「あー、それなら母さんに聞いてみますよ」
先生「それなら安心だけど、大丈夫なの?」
黒尾「手ぇ出さないっすよ笑 あ、母さん迎えに来てくれるみたいっすね、」
先生「じゃあおまかせしちゃおうかしら、黒尾くん手だしたら〆るからね、須藤さんも言ってね。」
まって、、、
頭が追いつかないし、本人の同意なしで話ってここまで進むもんなの???
当人の意見は聞かないスタイルですかね、
ガラガラっ、
黒尾母「こんにちはー。黒尾の母ですー。」
確定なのですね。
先生「あらこんにちはー。わざわざすみませんー。」
先生と鉄くんのお母さん話し始めちゃった。
黒尾「Aの意見聞かずに勝手にゴメンな、体調悪い時に一人は辛いかなって思って、」
心遣いはありがたいな、、、
確かに家で一人は少し心細い、
『ありがと、じゃあお世話になります。』
おう。そう言っていつものようにニコって笑った。
昨日の笑顔とは違う、、なんだったのかな、
黒尾母「さあ行きましょうか、Aちゃん、」
『あ、はい。』
私はたとうと思ったけど
黒尾「乗って、?」
そう言って鉄くんご目の前で背中を指さしてしゃがんだ。
『重いと思うけど、?』
黒尾「現役バレー部の筋力舐めるなよ??」
そうドヤ顔するもんだからつい笑っちゃった。
『おねがいします、』
大人しく背中に乗ると私の事を極力ゆらさないようにゆっくり歩いているのが伝わってきて、この人はとことん優しいな、って思った。
鉄くんの体温がなんだか心地よくてそのまま寝てしまっていた。
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作者名:まろん。 | 作成日時:2020年11月5日 16時