5話 ページ7
(イレブンside)
僕が今の世界でAと会ったのは僕達が5歳の頃。
僕達が今住んでいる町にAの家族が引っ越してきた。
Aの家は少しだけ遠いけど歩いて行ける距離で、Aに似ている子が引っ越してきたって聞いて、僕とマルティナ姉さんと一緒に見に行ったんだ。
僕達はすぐにAだってわかった。
綺麗な金髪、青くて澄んだ目、色白の肌。
だから僕達、久しぶりって声かけたんだ。
だけど、Aは
A『…?だあれ?』
って言って首を傾げてた。
僕達の名前も覚えてなくて、原因は今もわからないけど、あの世界で起きたことを全て忘れてた。
僕達はショックだったけど、でも仲良くなりたかったから何回も遊びに行ったりして、次第に打ち解けるようになった。
明るくて優しい性格はそのままで、時折なんで覚えてないんだろうって思っちゃった。
だからこそ、カミュに会った時、どうしようって思った。
2人に会えて嬉しかった…けど、カミュの事を覚えていないAのことをカミュに伝えるべきか。
伝えた時にカミュがどうなってしまうのかわからない…。
かと言ってもし伝えないまま、Aに会ってしまったら?
もっとわからない、どうすればいいんだろう。
その時パチンって音が聞こえてカミュが自分の頬を叩いてるところだった。
……ごめんね、カミュ。
今はまだ言えそうにないや。
いつか必ず言うから。
今だけ許してね。
そう心で言ってカミュとまた話し始めた。
※次はAさんsideになります!
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sakine(プロフ) - 久しぶりですね愛莉鈴さん!調子はどうですか?久しぶりに小説投稿してくれてありがとうございます!受験で苦しいかもしれませんが頑張ってください!いつでも待ってます! (2017年9月5日 23時) (レス) id: b1266c93c1 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉鈴(プロフ) - ユランさん» ありがとうございます! (2017年9月3日 16時) (レス) id: 9f7e80c2f2 (このIDを非表示/違反報告)
ユラン - 受験頑張って下さい! (2017年8月29日 20時) (レス) id: da90a289b1 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉鈴(プロフ) - きれいにまさん» そう言って頂けると嬉しいです!ありがとうございます! (2017年8月27日 19時) (レス) id: 9f7e80c2f2 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉鈴(プロフ) - sakineさん» リクエストありがとうございます! 実はデートスポット迷っていたのでリクエスト頂けて嬉しいです!ありがとうございます! (2017年8月27日 19時) (レス) id: 9f7e80c2f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛莉鈴 | 作成日時:2017年8月16日 17時