4話 ページ6
(カミュside)
時を同じくしてまた別の場所。
欠伸をしながら教室に入った。
(イ)｢あ、おはようカミュ！｣
(カ)｢おー、おはよう｣
朝から隣の席で本を読んでた、入学して最初の友達のイレブン。
他の男子と比べたら大人しいほうだが以前よりは明るく話すようになった方だと思う。
真面目だし俺が授業中寝てて急に指された時いつも困った顔をしながら助けてくれる。
変に気を使わなくても話せる、まさに波長が合う親友だ。
(イ)｢眠そうだね…ゲームしてたの？｣
(カ)｢…いや、勉強。｣
(イ)｢え、嘘でしょー？｣
(カ)｢うん、嘘｣
なんだよーっていいながら笑うイレブン。
ほんとこいつといると落ち着く。
やっぱ昔相棒やってたこともあるからお互いの事は大体把握出来てる。
もう1人、相棒兼恋人だった…Aさえいれば。
ずっと探しているのに見つからないA。
一体どこにいるのか…。
急に黙り込んだ俺を見てイレブンは何を思ったのか、
(イ)｢…きっと見つかるよ。だってまた会おうって言ったんでしょ？｣
(カ)｢ああ、必ず見つける。｣
そう、あの時約束したんだ。
(カ)｢A！また会いに行くから！だから、その時は…｣
A『うん！待ってる…ずっと待ってるから！』
よしっと頬を叩き、俺はイレブンとHRまでイレブンの話を聞き続けた。
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
(イレブンside)
カミュが黙り込んだ。
きっと、Aの事なんだろうなってすぐ分かる。
Aとカミュはすごくお似合いのカップルだった。
カミュは脱獄の時から一緒で、よく僕の事を気にかけてた。
面倒見もよくて、よくアドバイスもしてくれてたっけ。
Aはとある場所のキャンプで会ったんだよね。
ボロボロになった僕達を見てびっくりしながらも手当てしてくれて、その流れで一緒に旅をすることにした。
Aは人の顔をよく見てるっていうか、気配りが出来てベロニカとカミュの喧嘩の仲裁をいつもしてたなぁ…
甘い物が大好きで、よくセーニャとシルビアさん連れてケーキとか食べてたし、それをカミュに食べさせたりとか。…カミュは顔真っ赤だったけどね。
とても懐かしく感じる、大切な思い出。
…なのに、そうだったのに。
この世界で久々に会ったAは…
あの時の記憶を全く覚えていなかった。
僕達の事も、カミュの事も、なにもかも。
※次もイレブンsideになります！
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sakine(プロフ) - 久しぶりですね愛莉鈴さん！調子はどうですか？久しぶりに小説投稿してくれてありがとうございます！受験で苦しいかもしれませんが頑張ってください！いつでも待ってます！ (2017年9月5日 23時) (
レス) id: b1266c93c1 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉鈴(プロフ) - ユランさん» ありがとうございます！ (2017年9月3日 16時) (レス) id: 9f7e80c2f2 (このIDを非表示/違反報告)
ユラン - 受験頑張って下さい！ (2017年8月29日 20時) (レス) id: da90a289b1 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉鈴(プロフ) - きれいにまさん» そう言って頂けると嬉しいです！ありがとうございます！ (2017年8月27日 19時) (レス) id: 9f7e80c2f2 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉鈴(プロフ) - sakineさん» リクエストありがとうございます！ 実はデートスポット迷っていたのでリクエスト頂けて嬉しいです！ありがとうございます！ (2017年8月27日 19時) (レス) id: 9f7e80c2f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛莉鈴 | 作成日時：2017年8月16日 17時
