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「先輩、大学生になったら、大学まで会いに行ってもいいですか?」


大学の建物は高校から歩いて五分位の、少し離れた場所にある。

そこのグラウンドは、高校よりももっと広くて、設備も整っていて、最高の環境が先輩を待っているのだ。


「…………ダメ」


「え?どうしてですか?」


拒否られて肩を落とす。


「サッカーも、見に行っちゃダメですか?」


先輩が私を困ったように見下ろして、


「……嫌だけど許す」


「ぃ、嫌だけどって……」


何気に酷いことを言うから流石にショックを受けた。


せっかくあと一年はサッカーをやる先輩を見られると思ったのに……。


つい無言になってしまう私。


「……可愛いから」


ボソッと聞こえた小さな声に顔を上げると、前を向いた状態でまた顔を赤くしている先輩。


「え?」


「……可愛いから。Aが。
………………とられる……」


「……え……」


真っ赤になる私と、プイッとそっぽを向いてしまう先輩。

繋いだ手にはギュッと力が加わる。


照れてまた無言になる私達。


「……はぁ……」


先輩が溜め息をついて、上を向いて前髪をかき上げて、切れ長の目元が私を横目で見て、更に細められる。


「……先輩、私……先輩しか見えないから……サッカーしてるところ、見ててもいいですか?」


一瞬驚いたように目を見開いて、また顔が赤くなったけど今度は嬉しそうに微笑んでくれた。


「それならいいよ」


「良かった……」


私も嬉しくなって笑うと、先輩の笑った顔が近付いて……

二回目のキス。


ポーッと見とれて、その眼差しに吸い込まれそうになる。


「……見てて……ずっと」


そう呟いた唇が、また優しく触れる。



幸せな帰り道。

ずっとずっと、好きだった人と二人の……



END

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サラン(プロフ) - ハナさん» ハナさんありがとうございます(>_<)書いてる時は皆さんの反応にビクビクしながら、これでいいのか悩んでいるので、そう言って頂けて本当に嬉しいです!ハナさんの中のレオさん像を壊さずに書けて良かったです(>_<)テグン青年の話は……頑張ってみますね^^ (2016年3月4日 11時) (レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - ゆうりさん» うわぁ〜ありがとうございます(>_<)そう言って頂けて本当に嬉しいです!レオさんがシッペされる時の『あぁ!』がヤバイです(笑)次回また入れたいと思いますのでどうか笑わないようにご注意を(笑) (2016年3月4日 10時) (レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - はじめまして!前作からのファンです^^ サランさんがレオくんの特徴をよく捉えてらっしゃって読んでいてとても想像出来るというか、妄想出来るというか、、、(笑)とても好きです、サランさんのお話。チョンテグン青年サイドのお話ぜひ読みたいです!! (2016年3月4日 10時) (レス) id: d92a992d60 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - 前回の作品も、今回の作品もドキドキさせてくれてサランさんの作品かなり好きです!次回作も楽しみにしてますね。そしてレオさんの「あぁ・・・」とその後の照れ笑いが大好きです(笑) (2016年3月4日 2時) (レス) id: d2621a8376 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サラン | 作成日時:2016年3月4日 2時

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