宝物 3

想像 ページ6

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LE「A、一緒に寝よう？」



夜、また部屋に来たお兄ちゃんは、ちゃっかり自分の荷物まで持ち込んできた。



「怒られるよ？」


LE「大丈夫。ハギョナに言ってあるから」


いやいや、会社的にさ……。


って、突っ込みを入れても声には出せない私って……。


だって私だって一緒に居たいんだもん。

せめてこの日本ツアーの間だけなら……


なんて、都合良く言い訳しちゃう私は、
もうお兄ちゃんの底無し沼に浸かりすぎて、まともな社会人の正しい判断というものを沼底に落としてしまったに違いない。


この沼から這い上がれる自信なんてこれっぽっちも無いのに、こんなに依存して……


私達きっと、離れたらまた……



LE「A？どうした？頭痛い？」


何でいつも想像しちゃうかな……

幸せな時間ならそれだけを見ていればいいのに……。


いつの間にか泣いてて、
いつの間にかまた寄せられたベッドの布団の上で向かい合って抱き締め合ってて、

私の髪を撫でながら不安そうに見下ろして、
キスの雨を降らせるお兄ちゃんが好きで、

好きで好きで……


違う。
この感情はそんな可愛い言葉じゃ不釣り合いで……


「愛してるの……」


それだけじゃ足りないのに
それしか言葉として伝えられない。



LE「分かってる……分かってるよ。俺もだから。
……愛してる」



いつもより消えそうな声を絞り出した愛する人の顔は、瞼にこびりつきそうで見れなかった。


昨日は此処で二人で笑っていられたのに……。



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