夢 ページ36
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朝方 夢を見た。
きっと脳ミソも心も、全部お兄ちゃんに侵略されてるからだ。
あの、幼い頃のお兄ちゃんが、昔私達家族が住んでた家の前に立ってる後ろ姿。
背中だけしか見えないのに、胸が掻きむしられるように苦しくなって、
『お兄ちゃん！』
そう呼ぼうとしたのに声が出なかった。
悔しくて、辛くて……
「っ！！」
やっと息ができたと思ったら目の前に広がるのは見慣れた天井で、
ボロボロ涙がこめかみを伝っていった。
きっと待ってる……
夢から得た確信に、今、こうして此処に居る自分に違和感を覚えて胸が息苦しくなった。
……吐きそう…
モヤモヤする。
何かが押さえた胸の奥に詰まってるみたいで、最悪な気分。
「はぁっ…」
仰向けに倒れて視界に飛び込んでくる天井は見慣れてる筈なのに、何だか見ていたくなくなって、やっぱり起き上がった。
「はぁぁ〜…」
ベッドから下りて５歩、冷蔵庫を開けてペットボトルの水を渇いた喉に流し込む。
そうすると少しだけ胸焼けがマシになった。
私……今ここで何をしてんだろ？
ちょっと落ち着いて、ふと頭に浮かんだ疑問。
何かを閃く時みたいに。
でもホントは分かってた。
ずっとずっと、私はこの違和感を見てないフリして自分を誤魔化してた。
だって、戻ってきてから後悔しかしてない。
仕事頑張ってるつもりだったのに、昨日何のテーマで授業やったかさえうろ覚え。
こんなん私じゃない。
何してんだろ………ねぇ、何してる？
私……
「なにしてんだろ……」
冷蔵庫の僅かな明かりに照らされた自分の顔が、ふと見た洗面所の鏡に映る。
よく見えない。
でも、
「…ださ………幸せじゃないじゃん」
自らの小さな呟きが穴だらけの胸に突き刺さった。
「はぁ……」
ベッドに戻り腰掛けて、頬に残ってた涙を拭いて、濡れた手でケータイを掴み時間を確認。
朝５時半……まぁいいや。
通話履歴から呼び出して通話ボタンをタップした。
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けぃたん(プロフ) - 続き読みたいです (2020年12月16日 8時) (
レス) id: f3a839ab97 (このIDを非表示/違反報告)
みんはは(プロフ) - お忙しいことでしょうが更新を楽しみにしております(^^) (2018年10月30日 17時) (レス) id: 2600b841f9 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - みんははさん» さらんさんがんばります(*´▽｀*) (2018年9月14日 0時) (レス) id: a36c8f7d95 (このIDを非表示/違反報告)
みんはは(プロフ) - 更新ありがとうございます。主人公ちゃんついに決心しましたね(^^)主人公ちゃんもレオくんもサランさんも←がんばって！ (2018年9月13日 23時) (レス) id: 2600b841f9 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆさん、まぁまぁ落ち着いて(ﾉ^∇^)ﾉ取り敢えずLEOさんの体でも眺めてもう少しお待ちを 笑 (2018年9月7日 0時) (レス) id: a36c8f7d95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラン | 作成日時：2018年6月6日 22時
