宝物 3

無自覚執着男 ページ11

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HY「ひょんに怒ってるんですよ」


LE「えっ！？」


ひょっくん！？


HY「ひょん、よく最愛の人の前であんなに他の女性とイチャイチャできますね？」


「えっ！？」


ひょっくん！？？


「さっ！？さいあい！？」


HY「違うの？そうでしょ？」


「ちっ違わないけど立場的に違うと言うべきだけどゴニョゴニョ……」


N「まさか…あんだけ僕らの前でイチャコライチャコラしといてバレてないと思ってたの？」


HY「ヌナ、今更だから」


ひぃ〜！恥ずかしー！


「すっ、すいません……」


HY「ヌナもちょっと感覚ズレてるよね」

N「僕は誰よりも早く気付いたけどね」




皆にはお兄ちゃんが勝手にまとわりついてきてるだけに見えてると思ってたのに〜！ヤバー！ハズー！

でもそーだよね、今も完璧私がヤキモチ妬いてるテイで話してたもんね？

今更〜！


でも何か、ちゃんと言われると恥ずかしいし申し訳ない。



って、
それについて焦ってテンパってるのは私だけで、隣の無自覚男は、


LE「イチャイチャって……A以外とイチャイチャなんてしたこと無いよ。ね？A？」


無自覚発言。


HY「はぁぁ〜」


ひょっくんも呆れて、ドラマみたいに大袈裟に首を振ってる。



LE「A？もしかしてヤキモチ？そうなの？」


「…………」


ホント、この人どーしょもない。
ジワジワ喜んじゃってるのバレてますけど。

悔しい。ムカつく。


「別に。全然」

プイッ


って、マンガか自分！

なんでお兄ちゃんの前だといつもこんなんなっちゃうの！？


あ〜……ひょっくんが笑い堪えてる。

と思ったら無自覚男も。


LE「A、フフッ。バレバレだよ。ヤキモチ妬いてるんでしょ？」


「そんなの妬かないし」


LE「お兄ちゃんを侮るなよ？Aが嘘つく時の癖くらい知ってるんだからな？」


「…………」


HY「お〜、流石無自覚執着男」


「…執着男……プププッ」


LE「ひょが……」


「それピタッときた。ピタッと」


LE「A」


HY「ねー♪」
「ねー♪」
N「ねー♪」


LE「…………」


KN「なになに？何の話〜？」


HY「無自覚執着男の話〜」


KN「何それー！あっ！はいはい！誰か分かったー！」


LE「…………」




楽しいな。


この人達とずっとこうして一緒に笑ってたいな……

不機嫌そうな隣のこの無自覚執着男とも……



なんてね。

今日は泣かないぞ！



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