宝物 2

説教タイム ページ8

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N「いい？Aちゃん？女の子はこんな夜中に一人でフラフラしてちゃいけないんだよ？日本と違って危ないんだから。あ、別に韓国の治安が悪いって意味じゃないよ？凄く良い国だし皆優しいでしょ？知ってるよね？でも夜は危険だからさ。僕の出たドラマ観た？観てない？観たよね勿論。夜女の人襲われてたでしょ？僕でさえ殺されちゃったんだから……」



永遠に続きそうなお説教を聞かされて30分。


既にテーブルでビールを飲み始めているラヴィ君以外のメンバー。
いつの間にやらチキンの箱も。


食べたい……おいしそう……


そういえばまだ何も食べてない。



さっきから視界の端でそれにがっついてるお兄ちゃんに泣きそうな顔で視線を送っていると、こっちを二度見してやっと私の事を思い出したみたい。

ソワソワしてチキンと私を見比べて、おもむろにチキンを置いた。


ちょっと待て。
チキンと天秤に掛けられた私って……。




LE「ハギョナ、もういいんじゃ……」


N「テグナもさっき凄い心配してたでしょ？一番騒いでたじゃん」


LE「そうだけど……」


何故そんなに弱気？

まるで嫁の尻に敷かれてる旦那。



LE「Aも反省してるんだし。ね？」


頼り無さげだけど、フラれたから一生懸命頷くと、


N「はぁ……分かったよ。でももうこんな夜中に出歩いちゃダメだよ？危ないからね？」


「はい」


やっと解放されたー！




LE「おいで。お腹空いたでしょ？」


手を引かれてお兄ちゃんが座る隣に促されて、ご丁寧にチキンを取ってくれる。


LE「ここの店のうまいよ」


「いただきまーす」


渡されるまま遠慮せずに頬張ると、


「おいし〜！」


LE「だろ？もっと食べて！この辛いのが一番うまいから」


LE「A何飲む？ビール？焼酎？ワインもあるよ？ビナグラス！」


嬉しそうに凄く構ってくるお兄ちゃん。

ちょっと酔っ払ってるのかな？



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