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「…………はぁ……」


おもむろに吐き出された溜め息。


ハッとして離れようとしたら、
ギュッって、濡れたままの手が腕を掴んで止められた。


「?」
「息が苦しい……」


「え?どうしたの?大丈夫?」


「大丈夫じゃない。何回好きって言ったら楽になるのかな……」


「…………え?」


「来て」
「ぁっ」


そのまま手を引かれてソファーに座らされて、


「これ以上ドキ ドキさせないで」


ぎゅーっって、胸に閉じ込められた。



「テグナ……」


ホントだ……凄くドキドキしてる……


「Aと同じ」


「え?」


「ドキ ドキ……バレてるよ」


「ぇ……ぁ……」


「恥ずかしい?」


頷くまでもない。
顔が熱いもん。



「可愛い。キスしていい?」


「ぇ…ん……」


返事を聞くつもりが無いキスに唇を塞がれて、



「好きだよ……Aは?」


「す…んっ………」


最後まで聞くつもりも無いこの人が、やっぱりどうしようもない位好きだと思った。





ご飯これからなのに、どうしよう……




.

僕の彼女の音 1→←私と彼氏の胸の音 1



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作者名:サラン | 作成日時:2017年7月4日 6時

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